ひとつだけ/矢野顕子
演奏動画
クリフ・アーモンド(Dr.)とアンソニー・ジャクソン(Bs.)の三人で演奏している2006年ごろのライブ映像から"雰囲気"耳コピしました。
構成・コード進行・解説
Key=E(Aメロ)~F(サビ), Tempo=112
Intro→A→A'→B→Cx2
C'→D→A→A'→B→C→C'
E→Cx4→C'→Ending
Intro
|Eadd9 Cadd9|Dadd9 Bm9|Cadd9 Am9|Badd9|
|Eadd9 Cadd9|Dadd9 Bm9|CM9 Am9 |B7|% |
A(欲しいものは~)
|EM7 G#m7|C#m7 |CM7 D |GM7 F#m7|
|EM7 G#m7|C#m7 |Cadd9 |C#m7(b5)|
|D B |EM7 |A/B B |
A'(けれども~)
|EM7 G#m7|C#m7 |CM7 D |GM7 F#m7|
|EM7 G#m7|C#m7 |Cadd9 |C#m7(b5)|
|D C |Bsus4 B|
B
|Db |Gb Ab|Fm |Bbm C|
C(離れているときでも~)
|F |Em7(b5) A7|Dm7|Cm7 F7|
|BbM7 Am7|Gm7 Bb/C|BbM7 Am7|Gm7 Bb/C|
C'
|F |Em7(b5) A7|Dm7|Cm7 F7|
|BbM7 Am7|Gm7 Bb/C|
D
|Bbm7 |Eb7|F#m7 |A/B |
E
|F Db|Eb Cm|Db Bbm|C |
|F Db|Eb Cm|Db Bbm|Bb/C |%|
Ending
|Bb/C |%|F|
まずなんといってもIntroの浮遊感。進行的にはI→VIb→VIIbというモーダル・インターチェンジが効いているんだと思いますが、メロディもすべて9th始まりになっていてなんともいえない透明感があります。この進行、2コーラス目後の間奏(上記でいえばEセクション、キーはFに転調してますが)でも出てきます。
Aメロは出だしはI→IIIm→IVで普通っぽい曲かと思ったらすぐさまKey=Gに転調。このあとEへの戻り方(D→B)がまた浮遊感を感じます。
Bセクションは歌モノなのに4小節も歌詞なしになるというのがポイント。キーもシレっとDbに転調。
サビはさらにFに転調しますが、コード進行はオーソドックスで(1グラムの幸福のサビと同じ、カノン進行のバリエーション)ぐっとキャッチーになります。A・Bメロの不思議感とサビのキャッチーさの対比がこの曲の気持ちよさの一つと思ってます。
打ち込みについて
歌モノということでAIきりたんによるボーカルパートも作っていたのですが、どうしても曲の雰囲気になじませることができず、バッキングパートだけで完成としました。原曲はボーカル+ピアノ、ベース、ドラムスの3人だけの演奏なのに、ダイナミクスや疾走感がとにかく素晴らしくて、何回聴いてもやっぱりホンモノにはかなわないなあとつくづく思います。