Daisy Field/T-SQUARE
演奏動画
アルバム"NATURAL"からEWIメインの爽やかナンバー、「Daisy Field」のバッキングトラックです。動画はリードのエレキギターパートを除いたバッキングトラックになっています。
構成・コード進行・解説
Tempo=124.4 Key=G
Intro1→Intro2
Ax2→B→Cx2→Interlude
A'x2→A→B→CxN(F.O)
Intro1
|CM9/E |EbM7/G CM7/E GM7/B |C/D |CM7 G/B Am7|
|C/D |
Intro2/Interlude
|G GM7 |G6 GM7 |G GM7 |G6 GM7 |
A
|G GM7 |G6 GM7 |G GM7 |G6 GM7 |
|CM7 G/B |Am7 Em7 |CM7 Am7 |C/D |
|Dsus4 Eb/G CM7/E |Bm7 C/D |G GM7 |G6 GM7 |
B
|G/B |CM7 G#dim |F/A D/F# |C/E A/C# |
|G/B CM7 |C/D Cm7 |Eb/F |
C
|G G/B |C C/D |CM7 G/B |Am7 C/D |
|Cm7 BbM7 |Eb Dm |Cm7 |F7b9 |
A'(EWI Solo)
|G GM7 |G6 GM7 |G GM7 |G6 GM7 |
|CM7 G/B |Am7 Em7 |CM7 Am7 |C/D |
|G GM7 |G6 GM7 |
動画の投稿から3か月以上が経過してしまいました...。解説記事になかなか手を付けられなかったのは、キモとなるコード進行について、ちっとも納得できるかたちで解釈できなかったからです。ただ、悩んでいても仕方がないので、ひとまず「わかりません」ということで記事にすることにしました。
ちっともわからないところその1がイントロの2小節目やAパートの9小節目のEb/Gから始まるキメフレーズの進行です。よくあるVIbに一時転調しているのはわかるのですが、なぜ3度の音がベースに来ているのか(いわゆる第一転回形ですね)、そのあとも3度の音をベースにしたコードがC→Gと続くのですが、この流れがどういうアイデアで生まれたのか、さっぱりわかりません。VIbにいきつつ、元のキーに戻るためにサブドミナント~ドミナント(IV~IV/V)を配置しているのか、いや、でもそうだとするとVのまえにあるIIIm(この場合はBm7)はなんなんだ。
ちっともわからないところその2はBパートの3~5小節目の進行です。ここも3度の音をベースにしつつ、F→D→C→A→G と目まぐるしく転調するのですが、どういう意図でこの進行が生まれたのか、またもやさっぱりわかりません。F/A やC/EはAm7やEm7の変形とみて、Am7→D→Em7→A→Bm7~というのが元々の考え方なのかなぁ。そうすれば、直前のG#dimはパッシングディミニッシュ的な感じで配置しているとも解釈できるような、そうでないような....。いつの日か「こういうことか!」ってわかる日が来るんだろうか。
先にも書いたように、どちらの進行も第一転回形が多用されていて、安藤さん(それとも須藤さん?)的にはなにか意図があってのことだと思うのですが、それがなになのかわかりません。全部が全部理論で説明できるとは思っていませんが、「こういう意図があったはずだ」くらいは説明できればなと思いつつ、力不足を感じるばかりです。
面白いなあと思うのは、BパートやCパートの最後のEb/FやF7b9。通常はこのあとBbに進行するはずなんですが、そうせずに、Key:Bb=Gmと見た場合の同主調であるGに進行します。ピカルディ終止っぽい響きで、展開感があってものすごく気持ちがいいです。
後は全く個人的な感想ですが、サビのCパートでは途中でKey=Ebに転調するのですが、メロディが綺麗に追随していて、メロディパートのギターを演奏していても、とても気持ちがいいなぁといつも思います。
打ち込みについて
T-SQUAREの数ある楽曲の中でも大好きなナンバーのひとつなんですが、イントロやサビ前のハープパートが打ち込み的に鬼門で、今回ようやく満足できる感じに仕上がりました。原曲をよく聴くと2コーラス前のサビ前はハープではなくシンセパッドのようにも聴こえるのですが、本動画では1コーラス目と同じくハープでアルペジオを演奏しています。