ふたりの未来/ブルー・ペパーズ feat. 佐々木詩織
演奏動画
新進気鋭のシティポップユニット(っていっていいのかな)、ブルー・ペパーズさんのアルバム「レトロアクティブ」から、ボーカルに佐々木詩織さんをフィーチャーした爽やかナンバー「ふたりの未来」を耳コピして、AIめろうに歌ってもらいました。カラオケバージョンはこちら。
コード進行・解説
Tempo=90 Key=G/Ab
Intro→Intro2
A1→A2→B→C1→Interlude1
A2→B→C2→Interlude2
C3x2→C4
Intro1/Interlude1
|Am7 Am7/D |Bm7 Em7 |Cm7 EbM7/F F7 |Bm7 E7(b9 #11) |
|Am7 Am7/D |Bm7 Em7 |Cm7 EbM7/F F7 |BbM7 EbM7 Am7 Am7/D |
Intro2
|GM7(9) |CM/G |GM7(9) |CM7/G CM7/D |
A1
|GM7(9) Em7 |EbM7 Dm7 |GM7(9) Em7 |EbM7 Am7/D |
|GM7(9) Em7 |EbM7 Dm7 |Bm7 BbM7 |Am7 Am7/D |
A2
|GM7(9) Em7 |EbM7 Dm7 |GM7(9) Em7 |EbM7 Am7/D |
|GM7(9) Em7 |EbM7 Dm7 |Bm7 Gm7/Bb |Am7 Am7/D C#9(b5) |
B
|Cm7 Cm7/F |Bm7 E7(b9) E7(#9) |Am7 AbM7 |GM7 Am7 Bm7 E7(b9) |
|Cm7 Cm7/F |Bm7 E7(b9 b13) |Am7 GM7(9) FM7 EbM7 |C/D D/E (E7(b9)) |
C1
|Am7 Am7/D |Bm7 D/E E7(b9) |Am7 Am7/D |GM7 Am7 Bm7 E7(#9) |
|C#m7(b5) Cm7 |Bm7 E7(b9) Bb9 |Am7 Am7/D D7(b9) |GM7 E7(#9) |
C2
|Am7 Am7/D |Bm7 D/E E7(b9) |Am7 Am7/D |GM7 Am7 Bm7 E7(#9) |
|C#m7(b5) Cm7 |Bm7 E7(b9) Bb |Am7 Am7/D |
Interlude2
|Am7/D |Bm7/E |Am7/D |Bm7/E |
|Am7 |Bm7 F7/Eb |
|Em7 F#m7 Gm7 Am7 |Gm7 Am7 Bbm7 Cm7 |Bbm7 AbM7 GbM7 F#/E |
|Fm7/Eb Cm7/F |Cm7/F |F7(b9,b13) |
C3(以後、キーがAbに転調してます)
|Bbm7 Bbm7/Eb |Cm7 Eb/F F7(b9) |Bbm7 Bbm7/Eb |AbM7 Bbm7 Cm7 F7(#9) |
|Dm7(b5) Dbm7 |Cm7 F7(b9) |Bbm7 Bbm7/Eb |AbM7 Ebm7/Gb F7(#9) |
C4
|Bbm7 Bbm7/Eb |Cm7 Eb/F F7(b9) |Bbm7 Bbm7/Eb |AbM7 Bbm7 Cm7 F7(#9) |
|Dm7(b5) Dbm7 |Cm7 F7(b9) |Bbm7 Bbm7/Eb Eb7(b9) |
|AbM7 Ebm7/Gb F7(#9) |
C5
|Bbm7 Bbm7/Eb |Cm7 Eb/F F7(b9) |Bbm7 Bbm7/Eb |AbM7 Bbm7 Cm F7(#9) |
|Dm7(b5) Dbm7 |Cm7 F7(b9) B |Bbm7 Bbm7/Eb Eb(b9) |
|AbM7 F7(#9) |
|Bbm7 Bbm7/Eb (Cm7/F) |Cm7/F Am7(b5) F7(b9,b13) |
|Bbm7 Bbm7/Eb |Bbm7/Eb |
Ending
|Bbm7 Bbm7/Eb |Cm7 Fm7 |Dbm7 Dbm7/Gb |Cm7 F7(b9) |
管・弦おりまぜたアレンジは言わずもがな、コード進行もオッシャレーです。グっとくる感じは同主調のGマイナーからEbM7を持ってきているところ(Aメロ)や、サビの5小節目から出てくるVI#m7(b5)→VIm7のところですね。後者はIIImに向かう(セカンダリドミナントの)II-Vかと思いきや、VIm7でスムーズにIIIm7にもっていくのが気持ちいいです(しかもVIm7がサブドミマイナーになっているのでさらに胸キュン)。
各セクション終わりがジャジーなオルタード系のテンションが混ざった7thなのもちょっと大人な感じでたまりません(最近個人的にもかなりハマっている、藤井風くんのナンバーもこういうアレンジでグッときますもんね)。
あと、ホントに個人的な感想なんですが、曲ラストにむかって、半音上げの転調にもっていく仕掛けが細かくてツボです(Interlude2の後半)。「ポップスのアレンジの手法としてのサビの半音上げ/全音上げ転調」って「音が上がった瞬間だけは確かに気もちいいけど、二秒も経てば転調していることは忘れられちゃうし、このせいで曲の半分はボーカリストの高音のおいしいところがスポイルされるし、盛り上げるためだったらもっと他にアレンジの方法があるだろう!!」と常日頃から思ってやまないのですが(ホントに個人の感想です)、この楽曲では繰り返しでしれっと半音上げました、というよくあるアレンジじゃなく、管・弦・コーラスでめちゃくちゃ盛り上げて「気が付いたら半音上がってました!」という流れが巧みだなぁと思ってます。
この曲について
2018年~2019年にかけて、AORとその周辺の名曲を紹介するCrossover LaboratoryというFMの番組があったのですが、そのDJがブルー・ペパーズの福田直木さんでした。ラジオの番組検索で「フュージョン」のキーワードに引っかかってきたというホントに偶然みたいなきっかけでこの番組を聴きだしたのですが、楽曲紹介がとても詳細で(というかマニアックで笑)、このジャンルへの愛情がほとばしっているのがリスナーにもひしひしと伝わってきて、番組が終わるまでの一年間、毎週毎週楽しく聴かせていただいてました。この番組の最後にブルー・ペパーズ(つまりDJご自身の主催するユニット)の楽曲を紹介して終わるのですが、それで気に入ってしまったいくつかのナンバーのひとつがこの曲です。
打ち込みについて
アルバムのクレジットによると原曲のギターはアコギなんですが(演奏は伊藤ハルトシさん)、フレーズ的に自分ではこの感じがアコギで出せないなぁということで、ストラトのフロントで弾きつつプラグインのエフェクタでアコシミュをかけています(が、全然アコギっぽくなくてちょっと反省)。
また、ブラスのロングトーンは、原曲ではスーッとデクレッシェンドしているのですが、これは個人の好みでクレッシェンドさせています。
耳コピは、ベースとドラムスが単純な繰り返しフレーズがなくてとにかく大変でした。平日の夜に少しずつ、多分トータルで2週間くらいかかっていると思います(でも、オケ全体が完成してしまうと目立たなくなってしまうーそしてその方が多分完成度が高いーという悲運のパート...)。
間奏のコーラス隊のフォールダウンでは、初めてNEUTRINOの調整ツールを使いました。いままではDropZoneに取り込んでピッチエンベロープをかけたり、ピッチベンドで調整したりといろいろ試行錯誤をしていたのですが、こんなに自然にできるのならもっと早く導入すればよかったと反省しきりです。ちなみにこの曲の打ち込みのコーラス隊はきりたん(FS=0.9)とヤクモくんを重ねているのですが、かなり自然な感じにしあがったのでとても気に入っております。