きんけけ宅録楽部(楽屋)

趣味のギター&打ち込みの楽屋裏的解説。

City Rhythm/SHAKATAK

演奏動画

80年代キラキラサウンド全開のSHAKATAKのボーカルナンバー、City Rhythmです。

当然のごとく歌詞はすべて英語なのですが、AIめろうに頑張ってもらいました。

※カラオケバージョンはこちら

 

youtu.be

構成・コード進行・解説

Tempo=112.7  Key=D

Intro1→Intro2
→A→B→C
→A→B→C
→Ax2→B(Gt&Scat solo)→C→Axn(F.O.)

Intro1(Scat Only)
 |D |Bm7 |D |Bm7 |

Intro2
 |BbM7 |BbM7/C |GM7/A |GM7/A G/A A |

A
 |Dadd9 |GM7      |Dadd9  |GM7                |
 |BbM7  |BbM7/C |GM7/A |GM7/A G/A A |

B
 |Dadd9 |Cadd9 |Dadd9 |Cadd9 |
 |Dadd9 |Cadd9 |Dadd9 |Cadd9 |

C
 |GM9   |F#m9 F#m9/B Bm7 |Em9        |GM7/A AbM7(13) |
 |GM9   |F#m9 F#m9/B B7    |Bm7/E E9|GM7/A                  |

 

構成はものすごくシンプルで、リピート数がかわる箇所もありますが、基本的にはA→B→Cが順々に繰り返されているだけです。あと、J-POP的なノリでいえばAがサビなので、サビ始まり曲、といっていいのではないでしょうか。

 

イントロのコードはスキャット(※)で歌われている実音から「D→Bm7」x2としていますが、構成的にはAセクションと同じ流れなので、二番目のBm7はルートのGが鳴っていないM9と解釈するのがホントは正しいと思います。

筆者注:全体を通して流れるこのシャラララっていうスキャットなんですけど、原曲のこの部分はもしかしてサンプリングなんでしょうか。

 

イントロおよびAセクションの後半はモーダルインターチェンジを利用したよくあるVIb→VIIb→Iの進行(最近知ったのですが、スーパーマリオのラウンドクリアのジングルから「マリオ進行」なんて呼ばれているらしいですね)のバリエーション。すぐにIに進行せずに、V7の代理であるIV/Vが間に挟まっているのが特徴的です。

Bセクションは、ここもモーダルインターチェンジを使ってI→VIIbの繰り返し。add9でオシャレ感というか都会派サウンドになっています。ギター&スキャットソロもこの進行。

Cセクションは2小節目・6小節目が面白いですね。これは3小節目・7小節目のEm9/E7に進行するためのIIm→V7の変形と思います。2小節目の最後がBm7なのに対して、6小節目の最後はB7(=ドミナント)を配置してより強い進行にしているのが芸コマと思います。これでここはひとまず終了になります、っていう感じが出ていると思います。

この曲について&打ち込みについて

SHAKATAKといえばリアタイ世代はなんといっても Night Birdsなんですけど、今回はNEUTRINOで英語詞がどれくらい再現できるかをやってみたくて、個人的にも大好きなCity Rhythmをやってみました。もういろんな人がNEUTRINOで洋楽を再現されていますが、改めて発音というものを考えるいいきっかけになりますね。

字幕といっしょに再生すると意外にそれっぽく歌っているように思えるので(ネイティブの方にどう聴こえているのかは定かではありませんが....)、AORフュージョンのあの曲やあの曲もやれそうだなぁといろいろ妄想しています。

打ち込みポイント的には80年代キラキラサウンドということで、エレピもローズやウーリッツァーではなくFM系をチョイス。マレットとか派手なSaw Waveもそうですね。あと、シンセドラム(このころは「シモンズ」って言ってたよなぁ。808とかと違って、すっかり死語になってしまった)やクラップがガツガツはいっているのも時代の音だなぁと思います。