きんけけ宅録楽部(楽屋)

趣味のギター&打ち込みの楽屋裏的解説。

Love Is In My Sight/THE SQUARE

演奏動画

安藤さん勇退にからめまして、安藤まつり第三弾、アルバム"S・P・O・R・T・S"のオープニングナンバー「Love Is In My Sight」です。動画はエレキギターパートを除いたバッキングトラックになっています...とは言っても、この曲ではエレキギタークリーントーンのバッキングに徹しているので、カラオケ感は希薄ですが。

youtu.be

構成・コード進行・解説

Key=Bb Tempo=157

Intro→Ax2→B→C→D
Ax2→E→B→C→D
Axn(F.O)

 

Intro
 |N.C. |% |% |% |

A
 |Gm7 Cm7|Dm7 |EbM7 EbM7/F|BbM7 |
 |Gm7 Cm7|Dm7 |EbM7 Cm7/F  |BbM7 Cm7 Dm7 Bb/F|

B
 |EbM7(13)|%|DbM7(13)|%   |
 |Gm7/C    |%|Eb/F         |F/G|
 |EbM7(13)|%|DbM7(13)|%   |
 |Gm7/C    |%|Eb/F         |F    |

C
 |F/A Bb Cm7|Cm7 |F/A F |Gm7 |
 |F/A Bb Cm7|Cm7 |Dm7  |Cm7/F|

D
 |BbM7(13)|%|AbM7(13) |%                       |
 |Cm7/F     |%|BbM7 Bb7|AbM7 Ebm7/Ab|
 |D7#9       |

E(Saxソロ)
 |EbM7(13) DbM7(13)|DbM7(13) |Cm7             |Eb/F               |
 |EbM7(13) DbM7(13)|DbM7(13) |Bb/C Cm7/F |Gb/Ab Ab/Bb|

サビ始まりになっていてあたかも「ポップスかよ!」というキャッチーな構成。そういえば学生の頃、カシオペア派の友人に「スクエアって歌謡曲やん」って言われたことを思い出しました。サビ始まりでいえば「明日への扉」もそうですね(奇しくも、これもHUMANのオープニングナンバーです)。でも、カシオペアでもFIGHT MANとかBAYSIDE EXPRESSとかサビ始まりですやん!

コード進行でいうと、多用されているM7(13)やVI/Vのコードがめちゃくちゃかっこいいです。特にBセクションやDセクションでは、平行和音による進行とあいまって「これぞフュージョン!」って強く感じます。VI/Vについて言えば、Bセクション7~8小節目のVI/V→V/VI(ここではEb/F→F/G)の進行はサブドミナントに戻る進行でよく見かけますが、浮遊感というか解決しない感じがとても気持ちがいいです(角松敏生SEA IS A LADYのサビや、カシオペアのMID-MANHATTANのAメロでも出てきてますね)。

この曲について

人気曲「宝島」も収録されているアルバムのオープニングナンバーなのに、ライブ演奏をほとんど見かけない「不遇の(?)」ナンバーではないでしょうか。サックスソロの後ろでプチドラムソロをやっていたり(則竹さん加入直後で早速叩きまくってますよね)キーボードソロがあったりと、割と聴きどころが多い曲だと思うんですが...。やはりシーケンスフレーズが多いところが厄介なのかもしれません。「S・P・O・R・T・S」って打ち込みが多用されていて、それ以前(STARS AND THE MOONやR・E・S・O・R・T)ともそれ以降(TRUTHやYES,NO)ともちょっと楽曲の雰囲気というか空気感が違いますよね。