SUMMER CANDLES/杏里
演奏動画
杏里の名曲「サマーキャンドルズ」をギターだけで演奏しました。
構成・コード進行・解説
Intro
|BbM7|Gm7|EbM7|Cm7 Dm7 EbM7 EbM7/F|
A(近すぎて~)
|Bb|Bbaug|Bb6|Bb7|
|EbM7 F/Eb|Dm7 Gm7|Cm7 |Eb/F /G /F|
A'(若すぎた~)
|Bb |Bbaug |Bb6 |Bb7|
|EbM7 F/Eb|Dm7 G7|Cm7 |Eb/F /G /F|
B(流れ星たちが~)
|Gb Ab/Gb|Fm7 Bbm7|Ebm7 Gb/Ab|Bb|
|Ebm7 Gb/Ab|Fm7 Bbm7|Ebm7 Gb/Ab|EbM7/F|
C(いつまでも~)
|BbM7 Gm7|EbM7 F Eb|Dm7 Gm7|Cm7 EbM7/F|
|BbM7 Gm7|EbM7 F Eb|Dm7 Fm7|Ab/Bb Bb7|
D(こんなに深い~)
|EbM7|Dm7 |Cm7 |Dm7|
|EbM7|EbM7/F|BbM7|%|
Interlude
|BbM7 EbM7/F|
E(幾千の~)
|Gm7 Gbaug|Bb/F C/E|Eb Ab7|Dm7 Gm7|
|Cm7 Dm7|EbM7 |EbM7/F|%|
Ending
|Gb/Ab|BbM7|Gb/Ab|BbM7|
上記コード進行は演奏に使ったもので、原曲とはセクション間のつなぎ等を微妙に変更しています。また、Endingは原曲ではBbM7だけです。
この曲のポイントはクリシェと王道進行(IV→V/IV→IIIm7→IIm7)の多用でしょうか。曲の発表は1988年とバンドブーム全盛の頃ですが、部分転調も多く、コードが4音主体でV7がIVM7/Vになっているあたり、アレンジ自体はシティポップの文脈に沿ったものかなぁと思います(編曲は小倉泰治氏)。
Aセクション前半4小節はBbのクリシェ。下降方向ではなく上昇方向のクリシェが使われているところがポイント。後半4小節は王道進行。2回目では6小節目の2拍目がG7になっていて(次のCm7のセカンダリードミナント)、ここが胸キュンポイントだなあと思います。
Bセクション前半2小節はDbに転調してまたも王道進行。自分で弾いてみて気がついたんですが、Bセクションの最初の4小節はT-SQUAREの名曲「Omens of Love」のBセクションと(最後にVIメジャーで締めるところも含めて)ほとんど同じですね(フュージョンつながりでいくと、DセクションもRoom335のAメロとほぼ同じ感じですーRoom335の方は正確にはIVM7→I/III→IIm7→IIIm7ですが、機能的にはおんなじです)。そのあとはIIm7(Ebm7)はじまりの逆循環をまじえつつEb/Fに着地してサビのBbに向かう。
大サビのEセクションは下降方向のクリシェです。そのあとの三小節目後半のAb7は、もともとはGm7に行くためのD7の代理で、Gm7もII-V化してAb7→Dm7→Gm7という感じでしょうか。違うか。ここは勉強不足で自信がない部分です。
演奏について
島村楽器の おうちで弾こう!動画チャレンジ 応募用に演奏しました。テーマが「懐メロ/バラード」だったのでタケカワユキヒデ作曲のナツカシ曲を題材に譜面起こしも終わっていたのですが、息抜きに「バラードだとこれかなぁ」とコード弾きしてみたらこちらの方が楽しくなってしまって題材変更。こちらは譜面は起こさずヘッドアレンジで演奏しながら作ったのですが、ベースパートのフレーズを決めるのに時間がかかりました。
アコギの音のほうがあうだろうということで、メロディとコードはARIAのSinsonidoを使っていますが(ガチのアコギは持ってないので...)、ベースパートはエレキベースっぽいイメージでやりたかったのでストラトで弾いています。
メロディパートはかなりノリで弾いているので原曲とは譜割が違うと思いますが、元の曲もバージョンによってボーカルの譜割が全然違っていて「作曲者である杏里さんご本人も正解を決めていないのでは...」と思ったりしてます。