THE SOUNDGRAPHY/CASIOPEA
演奏動画
自分のギター練習用のため、エレキギターパートを除いたバッキングトラックになっています。
構成・コード進行・解説
Key=C Tempo=115
Intro→A→A'→B
Interlude→A→A'→Bx2→B'x2→B
Ending
Intro/Interlude/Ending
|Gm7/Bb C7|x8
A
|CM7 Fm6/C |F6/C |Bb7 |Am7 Am7/G |
|FM7 |G/F |EbM7 |Dm7 Dm7(b5)|
A'
|CM7 Fm6/C |F6/C |Bb7 |Am7 Am7/G |
|FM7 |G/F |EbM7 |Dm7 G7 |
B
|C F |Em7 Am7 |Fm7 Bb7|EbM7 G7|
|C F |Em7 Am7 |F Dm7 |
B'
|C F |Em7 Am7 |Fm7 Bb7|EbM7 G7|
|C F |Em7 Am7 |Fm7 Bb7|EbM7 G7|
Key=Cとしていますが、途中同主調のEbにちょこちょこ転調する曲です(スクエアのDans Sa Chambreもそうでしたね)。というか、冒頭からいきなりGm7/BbでKey=Cじゃない感ありありです。コード進行的にはKey=Fのサブドミナント→ドミナント的な展開ですが、この後にトニックのFに解決しないのがポイントです。
Aメロの最初2小節はC→Fm7→Cmaj9の変形のように思えます。続く3小節目で一瞬Key=Eb(のドミナントであるBb7)に寄り道してすぐに元に戻る。後半4小節はいわゆる「王道進行」の流れですが、三小節目でIIIm7(Em7)にいかずにKey=EbのトニックであるIIIbM7(EbM7)に行くので「おっ」と感じます。
Bメロも前半二小節は普通のコード進行ですが、3小節目でKey=EbのIIm7→V7→Iが入ってくるという構成になっています。
構成自体はBメロがギターソロの箇所として後半多めに演奏されますが、全体としてはイントロ→A→Bを繰り返すいというシンプルなものです。
この曲について
有名な話ですが、カシオペアはこの曲でマクセルのCMに出演しています。同年、スクエアもサントリーのCMでAll About Youなどをバックに伊東たけしが出演していたわけで、今考えるとフュージョンというジャンルのミュージシャンがお茶の間に露出する機会があったということに時代を感じます(とはいえ、T-SQUAREは2008年にもマクドナルドのCMに出演してますね。ちらっと写っている安藤氏が微笑ましいです)。
打ち込みについて
個人的にはこの曲の向谷氏のキーボードソロの音色が大好きで、あえて種類で言えばシンセブラスなんでしょうけど、アタックの瞬間やロングトーンの変調感が独特で癖になります。
このソロの音色以外でも、この頃の向谷氏はがっつりFM音源(というかDX/TX)を使っていた時期ということで、今回の打ち込みでも「あの音じゃないと気分が出ない」というポリシーの元、ウン十年ぶりにFM音源(といってもVSTiのDexedですが)を使いました。ただ、どうもうちの環境では相性が悪いのか、気を抜くと別のトラックの音色がおかしくなるという現象が頻発してしまい、対策として「ちょっと作ってはフリーズ機能でフレーズ確定」をチョコチョコ繰り返していました。FM音源のサウンドって単体で聴くとなんというか正直チープなんですが、やはり独特の世界観があって「これでしか表現できない時代の音」はあるなぁと改めて感じます。Mid‐ManhattanもFM音源の音でリメイクしたいなぁと少し思ってしまいました。