Cakewalk by BandLab 更新情報/2021.01
自分用の覚え書き(抄訳)。
2021/01/29 Update1の情報を追記。
※公式サイトによる今回のリリース内容
Update1での強化ポイント(build 27.01.0.098)
- MMCSSの動作を改善
「MMCSSを使用する」を有効にしている場合(環境設定 > オーディオ のオプションにあります)、すべてのスレッドが同一のMMCSSタスクグループに割り当てられ、より効率的に処理されるようになった。また、コア数の多いマシンのためにMMCSSのスレッドの上限数が128まで引き上げられた(再起動が必要)。
※MMCSS...マルチメディアクラススケジューラサービス。音声や動画のようなマルチメディアを処理するアプリケーションに対して優先的にCPUやディスク処理を割り振るWindowsのサービス。
- VST3のバイパスボタンが、自動化できないプラグインでも動作するようになった。
新機能
- アレンジャーセクションにおいて、セクション外にはみでているMIDI Noteもセクションに含められるようになった。
どの範囲まで含めるかはON/Off/Thresholdで指定できる(トラックビューの「MIDI」メニューにある「Arranger Section Event Overlap Threshold」で設定する)。
- アレンジャートラックのタイムベースがMusical(M:B:T=小節:拍:Tick基準)とAbsolute(絶対時刻基準)から選択できるようになった。
後者の場合、テンポを変えてもアレンジャーセクションの開始時間・終了時間が変わらないので、ビデオクリップの編集時に有用。
機能強化
- 進行中のVSTスキャンが停止できるようになった。
環境設定 > ファイル の下の VSTプラグイン に新設された「Cancel Scan」ボタンか、VSTスキャン中の通知のキャンセルオプションで実行可能。
- プロジェクト全体が表示できるように拡大率を自動設定するショートカットが追加された(デフォルト設定ではCTRL+ALT+F)。トラックの高さは変更されない。
- アレンジャーセクションの選択機能を向上。
セクション間のクリップは選択されていない状態を保つ。また選択範囲から選択を解除することで、セクション移動の対象外とすることができる。
- リップル編集中にアレンジャーセクションの切り取りを実行した場合、セクション間が詰められるようになった(削除コマンドとの整合性も保たれるようになった)。
※リップル編集はトラックビューのオプションメニューで指定できます。
- アーティキュレーションをクリックしたり、アーティキュレーションタイプやMIDIチャネルを変更した場合、アーティキュレーションに紐づくMIDIイベントが送信されるようになった。
- コントロールバーのSelectモジュールに4つの新しいボタンが追加された。
トラックのエンベロープやアーティキュレーション、イベント等をクリップと合わせて選択するボタン。
- 同一トラックでクリップを移動させた場合、Auto Crossfade設定に従うようになった。
- インストゥルメントトラック挿入時の動作が変更になった。
トラックを選択してコンテクストメニューから追加した場合は、選択トラックの前に追加される(これまでは一番最後に追加)。「トラックの追加」ボタンやメニューからの追加(挿入 > プラグインシンセ)から追加した場合は従来通りの動作となる。
- トラックビューとインストゥルメントトラックのインスペクタで「位相」ボタンと「ステレオ/モノ」ボタンが利用できるようになった。
- 「外部MIDI入力のみを使用するオプション」が追加された。
※本機能は自分の環境ではどこにあるか見つけられなかったので、日本語版では別の名称になっている可能性があります。元の機能名は「All Extent Inputs」オプションです。
入力コントロールが「すべての入力」に割り当てられているMIDIトラックは、外部(ハードウェアシンセ)や、他のトラックのソフトシンセの両方の出力からMIDIデータを受信する。
Cakewalk上でソフトシンセを挿入する場合、既定値では「MIDI出力」が有効になっている。その結果、トラックが録音待機中だったりMIDI入力エコーが有効になっている場合、インストゥルメントトラックからのMIDI出力が他のすべてのMIDIトラックで誤って再生/録音される可能性がある。
これに対処するために、MIDIトラックに新しい「All External Inputs」オプションが追加された。これは、MIDI出力を備えたソフトシンセがプロジェクトに少なくとも1つ存在する場合にのみ表示される。「All External Inputs」とは、ハードウェアMIDIポートや仮想コントローラーなど、ソフトシンセからの出力ではないMIDI入力を意味する。
- 標準MIDIファイルへのエクスポートは選択状態を反映するようになった。
標準MIDIファイルへのエクスポート(ファイル >エクスポート > Standard MIDI File...)では、選択状態を反映するになった。なにも選択されていない場合はプロジェクト全体がエクスポートされる。
- 各種オーディオ形式のインポート/エクスポートに使用されるlibsndfileライブラリがバージョン1.0.30に更新された。
その他、最適化やバグフィックス多数。