きんけけ宅録楽部(楽屋)

趣味のギター&打ち込みの楽屋裏的解説。

Bayside Express/CASIOPEA

演奏動画

自分のギター練習用のため、エレキギターパートを除いたバッキングトラックになっています。アルバムではいきなり全パートが「いっせーのー」でスタートしますが、さすがにこれだと弾きづらいので、ライブ等と同じようにシーケンスのハイハット~ドラムフィル~スタート、という構成にしています。

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構成・コード進行・解説

Key=F/D Tempo=126

A1→Bx2→C→A2→D
→E1x3→E2
→Bx2→C→A2→D
→A2x2→A3(Fade Out)


A1→Bx2→C
A2→D→E1x3→E2

A1
 |D/F# |Gm |C/E |F              |
 |D/F# |Gm |C/E |F/Eb Dm7|DbM7 Bb/C|

B
 |BbM7 |C/Bb |Am7 |AbM7|
 |Gm7   |Bb/C |D      |%       |

C
 |Bm7 |%         |D/E   |Em    |
 |D      |C/D D7|GM7 |G/A  |
 |Bm7 |%         |D/E   |Em    |
 |D      |C/D D7|GM7 |Em/A|

A2
 |D/F# |Gm |C/E |F       |
 |D/F# |Gm |C/E |F F/A|

D
 |EbM7 |% |D7sus4 |D          |
 |EbM7 |% |Em7      |A7sus4 |

E1
 |Gm7 |% |% |% |
 |F/A   |% |% |% |

E2
 |Gm7 |%        |%     |%      |
 |F/A   |AbM7 |Gm7 |Bb/C |

A3
 |D/F# |Gm |C/E |F              |
 |D/F# |Gm |C/E |F/Eb Dm7|DbM7 |

 

この曲のコード進行で「おっ」となるのはやはりAメロ(上でいうところのBセクションション)。まずは4小節目のAbMaj7。コード進行的にはIV→IV/V→IIImときて「ああ、カシオペアも王道進行か」とおもわせつつ「IIIb」で意表を突く。ノンダイアトニックなメジャーコードなので、ものすごくフュージョン感(なんだそれ)があります。ラリー・カールトンRio Sambaのサビ(?リードシンセがメロディをとるパート)もこの進行ですよね。

そのあとも、IIm→IV/VときてIに落ち着くのかと思ったらVI。VImじゃなくてメジャーコードのVIで終わってるのがミソ。クラシックでいうところのピカルディ終止というやつですね。

この曲について

Love Is In My Sightでも書いた「スクエアって歌謡曲じゃーん」という友人の話の流れから、「サビスタート曲」としてカシオペアですぐに思いついたのがこの曲でした。構成も、途中ベース&ギターのソロパートがあるので少し込み入ってはいますが、基本的には全体を二回繰り返しているだけで、ぐっとキャッチーです。

なんとなく「ピアノがメロディをとっている曲」という印象があったのですが、今回あらためてちゃんと聴くとブラス系のシンセもユニゾンっぽく鳴ってたんですね。キーボードの向谷氏はスクエアの和泉さんと対照的に、(特にFM系の)シンセの音色をがっつり作りこんでいるというイメージがあるので、再現するのもかなりハードルが高いのですが、まあまあそれっぽくなったのでは、と思っています。

出だしから最後まで鳴り続けているハイハットのシーケンスフレーズはフランジャーをかけてうねる感じにしているのですが、ちょっとエフェクトが浅かったですね。フランジャーではなくてコーラスの方がよかったかも、とも思ってます。

 

この曲が収録されているEuphonyというアルバムは、カシオペア第一期メンバー(野呂、向谷、櫻井、神保)最後の作品で、(こういうと怒られちゃうかもなんですが)バンドの音楽性がちょっと迷走していたSUN SUN~PLATINUMという前作・前々作の流れを元に戻すべく、「原点回帰=インストバンドの本道」的なコンセプトで制作されたアルバムです。が、この後のメンバーチェンジ後に発表された「The Party」と「Full Colors」が目立つ存在のせいか、地味な印象があります。

とはいえ、このアルバムには「太陽風」や「Super Sonic Movement」など、個人的にはかなり好みの曲も多く、また機会を見てバッキングトラックを作成したいなぁと思っています(Super Sonic Movementなんて練習しても弾けるようになるとは、ちっとも思えないですけど)。